古代エジプト文明

 メソポタミアのほかにも、いくつかの地域で古代文明が誕生しました。しかし早い段階でメソポタミアに匹敵するだけの高度な文明を築き、それを長期間存続させることができたのはエジプトだけでした。
 古代エジプト文明は滅亡してから2000年以上が経過したいまも、壮大な遺跡と数多くの洗練された芸術作品で人びとを魅了しつづけています。
 すべての古代文明の中で、今日までもっとも多くの遺跡や遺物がのこされているのがこのエジプト文明なのです。

 よく知られているようにエジプト文明とナイル川は、切っても切れない関係にあります。砂漠の中を流れ、毎年決まった時期に水位をあげて洪水(氾濫)を起こすナイル川が、エジプトの経済を支え、住民たちの生活のリズムをつくっていたのです。

 記録によると、紀元前3200年ごろに上エジプトのメネス王が下エジプトを征服し、アブ・シンベルからナイル河口にいたる全長800キロもの大統一国家が誕生したようです。一般に、この時点をもって、古代エジプト文明の成立とみなします。
 紀元前1000年ごろからは急速に衰退したものの、古代エジプトの歴史は、ローマが地中海に覇権をうちたてるまでの約3000年間つづくことになります。

2009年7月15日(水)
【参考文献:図説 世界の歴史(1)創元社】