なぜいま「いちかわ市民記者ネットワーク」なのか?

 溢れんばかりの情報が存在するいま「もうこれ以上の情報は不要ですか?」と問われれたとしたら、あなたはどう答えますか。

 私はもちろん「いいえ、そんなことはありません」と答えます。私たちがより良く、より楽しく生きていくためには、情報は必要不可欠と考えるからです。確かに私たちは膨大な量の情報に囲まれていますが、必ずしも本当に大切な情報を手にしているわけではありません。

 情報化社会という言葉が「高度な情報化社会を実現した現代社会は……」という文脈の中で使われだしてから、かなりの年月が経ちます。しかし、人類が高度な情報化社会に到達していると考えるのは、いささか早計です。いまだ社会の情報化は進化の途上にあり、日々、変貌を続ける発展途上期にあると考えた方が、より現実を正確にとらえているように思えます。

 たとえば地域情報を考えてみましょう。自分が住んでいる地域について、どれほど知っているか自問してみてください。私自身、改めて自分を振り返ってみても、家族や友人と話してみても、地域に関する知識の乏しさには驚いてしまいます。自分が日頃立ち寄る場所、関心のあること以外は、ほとんど知らないと言ってもいいくらいです。

 「場所」であれ、「もの」であれ、「ひと」であれ、大切にしようという思いは、よく知ることから生まれます。よく知り、大切にしようという思いが芽生えれば、そこから新しい行動が始まります。

 地域コミュニティの崩壊が問題となっていますが、その原因のひとつは、地域に愛着を感じていない人が多いということです。知らない人、知らないことばかりのよそよそしい地域に、愛着を持てるはずがありません。

 そして残念なことに、地域情報というのは、インターネットを使っても非常に調べにくい情報のひとつなのです(理由はいろいろありますが、長くなるのでここでは言及しません)。

 しかし幸いなことに、市川には以前から地域ポータルサイト「まいぷれ市川」がありました。公共情報センターでは、この「まいぷれ市川」と協力して、市民による情報ネットワークを構築することができれば、市川をよそよそしい他人行儀の街から、人の顔が見える暖かい街へと変えることができると考えました。

 実現のために必要なのは、多くの市民による少しずつの協力です。

 「いちかわ市民記者ネットワーク」へ、
 できるだけ多くの市民の参加をお待ちしています。

2009年7月25日(土)