人それぞれのSR(社会的責任)

 社会的責任を果たす行為(以下、「社会的責任行動」と表記します)は千差万別です。「いくら寄付したか」「どれだけボランティア活動に参加したか」というような、周囲から見てわかりやすい行動ばかりが、社会的責任行動ではありません。

 やむを得ない事情のため、経済的にも時間的にもゆとりのない人が、社会の支援を受けてがんばりぬくことも立派な社会的責任行動と言えます。

 大切なのは、いつも自分の行動が社会的責任に反していないかを意識することです。道をたずねられたとき、それが知っている場所なら教えてあげるのは社会的責任行動です。知らなくても、地図を持っていて調べてあげられるなら、それも社会的責任行動の範囲かもしれません。でもうろ覚えで自信がない時には、「知りません」とはっきり言うべきでしょう。

 資産家が、あり余るお金を自分の享楽のためにしか使わないのは、社会的責任に反した行為(以下、「社会的無責任行動」と表記します)ですが、若者がアルバイトで貯めたお金で外国に行き見聞を広めることは、立派な社会的責任行動です(もちろんそうでない場合もあります)。

 体力と時間を持て余しているものが怠惰な暮らしをするのは社会的無責任行動ですが、自分を向上させるために時間を使うのは社会的無責任行動とは言えません。しかし、それを社会のために使えば、それは立派な社会的責任行動となります。

 以上のように多くの場合、社会的責任行動とは曖昧なものです。いま自分に与えられている社会的責任は何か? いつもそれをしっかりと意識していたいものです。

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